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大紀元に「太陽周辺に群がる巨大なUFO群」と言う記事がありました。

http://www.epochtimes.jp/jp/2010/03/html/d33107.html

最も小さいものでも地球と同じくらいとあるのですが本当でしょうか?


その根拠となる画像がこれです。(おそらく見やすくするために拡大されています)

マスキングされた部分に太陽があり、右下の白い点がUFOだというのですが、確かに太陽と比べると大きく見える点が写っています。

しかし、この画像を撮ったNASAのSTEREO計画の衛星は故障中で2048x2048の精細な情報を保存できない状態で512x512以下で保存されています。しかも圧縮の過程に問題もあったというのです。

単純にこの画像が太陽を中心に撮った画像の一部だと仮定すると、太陽の直径が約92ドットなので1ドットの解像度は以下のようになります。

  太陽直径1,392,000km ÷ 画像の太陽92ドット = 約151,304km

と言うことは・・・

  151,304km ÷ 地球直径12,756km = 約11.86個分

なので1ドットの中に地球が11個も入ってしまうことになります。
それでも正確に圧縮された画像なら、その明るさからおよその大きさも推測できますが、圧縮過程にも問題があったとすると話になりません。

太陽周辺のように、もともとダイナミックレンジがとても広い画像を8ビットの普通の画像に落とすには色々な補正が必須ですし、縮小過程で1ドットが2ドットに分散されてしまう方式もあります。
(そもそも、この画像はボケ方が酷いですし、中心の白い円のマークのドットが見えてるので、拡大されてますよね? そう言う仮定すると円マークのドットとUFOとされるドットの大きさが同じであることや、博士の説明とも符合します。この記事はそう言う前提で書かれています。)

この画像はNASAのサイトからは削除されてしいましたが、隠蔽ではなく、誤解を与える不完全な画像を削除しただけというのが正解だと思います。


ちなみに、NASAのSTEREO計画というのは、視差を利用して宇宙を立体的に見ようという計画です。

http://www.nasa.gov/mission_pages/stereo/main/index.html 

肉眼の視差というのは、近くの物しか立体に見えません。遠くの山などは既に視差がほとんど発生せず、平面にしか見えてないのを想像で立体化して補っているだけです。太陽や月に至っては遠すぎて視差が全くと言っていいほど発生せずに平面に見えてしまいます。それは人間の両目がほとんど離れていないのが原因で、離れた位置から見れば立体にみえることになります。

  人間の両目の距離 約0.1m

  地球軌道の最大距離 約299195740000m

なので、肉眼と比べ約3兆倍も遠くにあるものを立体視できることになります。この計画自体は大変面白いものなので、楽しみですね^^

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